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ダイバージェンス

 
 自由連想法というかの有名なフロイト先生が提唱した、セイシン医学の言葉があります。
ちょっとそれとは違うのですが、それをやってみましょう。
 今日は雨です。雨は雲から落ちてきますけど、試験に落ちるのはイヤですね。試験とい
うともうすぐ免許の書き換えをしなくてはならないんですけど、とても面倒です。免許は
10年前に取りました。やっぱり面倒でした。
 ごめんなさい、自由連想法失敗しました。難しいです。考えてはいけません。
 どっちかというと、先日の「石英のかけら」が、統合失調症的な、ある本でいうところ
のレギュレーションの効かなくなった文章に近いと思います。支離滅裂ですよね。
 支離滅裂。
 ようするに、一つの文章に対して、首尾一貫していない。
 前段と後段でまるで違うことを書いている。
 そういう文章をねらって書くのはあんがい難しいので止めました。
 やってられません。

 空中給油機を呼ぶことができないので、わたしはまもなく西に向かって旅立つ日が近づ
くから、そしてあなたはキュービズムのかけらを手に、向こうに見えたガラスのかけらを
手のひらにのせ、船乗りはやがて船と運命をともにするそうです。
 そんな人生に飽きてしまったら、あっさりとビートニックを飲み干し、しかしビートニ
ックが見つからなければ、ヴァニラコークをたらふく飲めばよいのです。
 今夜はとても空腹でした。
 月が青く、星が瞬いているような気がしたので、煙草を喫いました。煙草はとても煙た
くて、ヴェイダー卿はひげを抜いていました。彼は英国紳士然としていましたが、エセ紳
士かもしれません。それは危険です。だから佐々木は皇帝陛下からあの置物を授かり、わ
たしはそれを追うために、ヘルシンキのバンター空港を目指していたのです。
 が、ロシアンパンクが大音響で鳴り響いたので、わたしはウォトカを飲み干せず、ウラ
ジオストックの岸壁をのぞき見ようとしたら、潜水艦の乗組員に通報されて、そのまま新
潟まで逃げましたよ。ええ。カミソリが切れすぎたのです。

 やがて見えてくるはずの携帯電話すらも、わたしの流れ出る汗をとどめることはできず、
国道50号をひた走る夢をみました。桐生の手前のセーブオンでアイスを食ったとき、すで
に時計の針は23時を過ぎていたかもしれません。しかし、とても暑いのですよ。
 困ったのでわたしはこれからコークを飲みたいと存じます。

 たったいセヴンスターズに火を点けました。
 まちがえました。商標は「セブンスター」ですね。
 なぜ複数形でないのかは別として、わたしはなぜか、ダイバージェンスのメカニズムを
知りたくなりました。
 ダイバージェンスとは、前進翼の航空機がおちいる現象のことらしく、わたしは残念な
がら航空力学を学んだことはありません。
 なぜか前進翼機は人気があります。特異なスタイルが人目を引くからでしょう。
 わたしは嫌いです。
 美しくないからです。
「パールハーバー」を見るくらいなら、「トラ・トラ・トラ!」を見ましょう。
 残念ながら「パールハーバー」は見たことがないのですが。
 「トラ・トラ・トラ!」はいい映画ですよ。
 空母がアングルドデッキだ!
 とか、
 艦橋が艦首に対して向かって左側にあるぞ!
 なんて言ってはいけません。
 ゼロ戦の癖にずいぶんデヴだ!
 とか、
 ゼロ戦の癖に後退翼だ!
 とか言ってはいけません。
「見ろ、軍艦旗や!」
 と喜ばなくてはいけないのです。
「トラトラトラや!」
 と叫び、
「全軍突撃せよ!」
 と叫ばなければならないのです。
 というわけで、ダイバージェンスですが。
 翼の形にはすべて理由があるのです。
 低速で十分な揚力を得るには、アスペクト比の大きな直線的翼が有効です。低い速度で
も十分な空気をつかんで、揚力を得られるからです。おんなじことか。
 で、ターボジェットエンジンやターボファンエンジンの登場で、航空機は高速化が進ん
でしまいます。敵がとんでもなく速い速度で飛んできたら、こっちも速い速度で追っかけ
まわさなければならないからで、初期のジェット機は、即応性でレシプロエンジンに劣っ
ていたとか。高速性能はよくても、加速性が「四発重爆並み」に悪かったようですよ。い
までもそれは変わらず、ターボファンエンジンは、アイドル(回転数的には60パーセント
程度)からミリタリー(100パーセント程度)まで回転数を加速させるのに一分くらいか
かるそうなので、それはいまだに変わらないのカナぁと。だから、着陸態勢の戦闘機は、
ある程度スロットルを開けて、スピードブレーキを広げて進入してきますね。
 着陸をやり直そうとしたときには、即座にスピードブレーキをたたみ、推力を上げてゴ
ー・アラウンドします。ゲームみたいにスロットルを絞っていると、即応性の悪いターボフ
ァンエンジンはついてこず、十分な推力を得られないんだそうです。怖いですね。空母に
着艦する戦闘機も、かなりの推力を保ったままで進入します。ボルターするときにスロッ
トルを絞りすぎていると、失速するからですね。
 失速。
 これは紙飛行機を飛ばしたらわかります。
 紙飛行機をブン投げたとき、速度があるうちはまっすぐ飛行していますが、ひょんなこ
とから機首をぐっと上げたりした場合、そのまま運動エネルギーを失って、ひらひらぽっ
てりとケツから落っこちます。あれが失速です。と思います。
 急旋回や急上昇には、十分な速度が必要で、旋回を維持するには、十分な推力が必要で
す。ゲームのようにエンジン推力を絞ったままで急旋回などしたら、そこで速度を失って
しおしおのぱぁです。F-15はアフターバーナー全開で、6G旋回を30秒以上維持できると
かできないとか。地獄ですね。
 高度と速度が空中戦必勝の要だそうです。エネルギーを失わないことだそうです。どっ
ちもエネルギーですね。位置エネルギーと速度。
 で、速度が増すと、アスペクト比の大きな翼は抵抗も大きいですから不利です。そこで
アスペクト比の小さな翼が生まれます。とうぜん離陸にはより大きな速度が必要です。
 速度が増すと、やがて音速に限りなく近い飛行速度を得ることになります。
 すると生まれるのが衝撃波です。
 衝撃波は航空機の飛行にとってはあまりいいことはないそうで。
 その衝撃波の発生をおくらせるのが後退翼。翼弦が後方に向かって絞り込まれているよ
うな形態ですね。この翼は高速化した航空機全般に採用されていますが、機体側から主翼
全円を流れていく空気が翼端で渦状になります。すると翼端失速とよばれる現象が発生す
るんだと。よくないらしいですよ。ええ。渦はまた抵抗にもなります。
 電線が風にヒューヒュー鳴っているのは、あれはカルマン渦です。流体のなかに円筒状
の物体があって、その円筒の後方にうまれる一定の周波数を持った渦ですが、これがひゅ
ーひゅーの原因です。
 関係ありません。
 残念です。
 翼端失速を防ぐためには、ドッグトゥースだ(関係なかったりして)、なんだといろいろ
ありますが、前進翼は原理的に翼端失速が起きにくいそうで、それで、グラマン社のX-29
なる飛行機で実験が行われました。
 静的安定マージンがマイナスであると、ようするに機体は「安定しないように」飛行し
ますから、逆に「機動性がよい」ということになるのですが、戦闘機はたいてい静的安定
マージンがマイナスらしいです。F-16にいたっては、コンピュータの力なしにはまっすぐ
飛べないらしいですよ。知ったことではありません。
 そして前進翼が登場したら、エアインテークの内部の衝撃波も考えましょうよ。いや、
すべての飛行機にいえるんですが。
 対気速度が亜音速でも、翼やインテークの中身では、空気の流れが超音速になっている
場合があって、すると当然衝撃波がドカンドカンですよ。それを制御するのが可変インテ
ークだったり、インテークの中身にあるランプと呼ばれる斜板ですね。これで衝撃波をコ
ントロールして、エンジンに正常で効率のいい空気を流すわけです。
 前進翼とは関係ありません。
 前進翼の構造的欠点が、例のダイバージェンスですね。
 主翼をねじり上げるような力が働くのです。なので、前進翼は後退翼とくらべて、構造
的に強度を増さなければなりません。強度を増さなければならないということは、当然重
量がかさむわけです。
 複合素材などで主翼を作れば、重量も押さえられるでしょうが、アメリカはもう前進翼
に見切りをつけたのか、F/A-22はF-15に似ているような気もするクリップドデルタです。
後退翼の派生型です。F/A-18はテーパー翼ですが、あれは低速域での機動性を狙ったので
しょうか。知りませんよ。
 で、現在前進翼の戦闘機というと、デモンストレータですが、ロシアのS-37だけです。
 あれはカッコ悪い。
 端的に美しくないのです。
 飛行機は美しくなければなりません。
 デザイン優先ではなく、機能美。
 F/A-22が美しいかというとデヴですが、F-15は美しいですね。
 しかし、前進翼はステルスとは何の関係もありません。
 残念です。

 こんな話しても誰もよまねーよ。
 しかも素人が書いてるから学術的資料価値はゼロだよ。
 みなさん間に受けないように。
 間違いを多数書いているはずです。

 ようするに飛行機が好きなだけです。


(2004-03-26)



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