最近感銘を受けた、というか、面白かった本や映画やビデオの話。
▼南条あや 『卒業式まで死にません』
タイトル通り。
書店で表紙を見て、いわゆる「表紙買い」。
ときどきやってしまうが、中身も少々読んだ。
山田花子の「自殺直前日記」ほどの狂気は全くなく、抑鬱状態の女の子の心境が、ずー
っと書かれていた。
なんとなく気持ちがわかった。
死のうと思うことに理由はなくて、自分自身の存在を抹消したい願望は、きっと誰にで
もあるんだと思う。それを否定することは、とても傲慢なこと。
結局世界は悲しみに満ちているのだなぁと感じた一冊。
ちなみに、この『MATERIAL』をはじめたきっかけはこの本。
ああいう日記を目指していたのに、まるでかけ離れた世界を構築してしまったのは、わ
たしは「南条あや」ではないから。
▼吉田篤弘 『針が飛ぶ』
クラフト・エヴィング賈会名義でも本を出しているらしい。クラフト・エヴィング賈会
ってなに? と思ったので、清田は真栄のコーチャンフォーで発掘して立ち読み。
これがまた外間隆史がプロデュースした、初期の遊佐未森のブックレットや関連図書に
よく似た雰囲気。外間隆史がインスピレーションを受けたのかな?
短編集で、いい雰囲気。とにかく雰囲気。
スタイリッシュ過ぎない文章で、「どうやったらこんな発想ができるんだろう」と思わせ
るストーリー。短編集だけれと、すべてがつながっている。つまりは世界観が同じ。
影響を多大に受けそうなシリーズ。
▼野村進 『救急精神科病棟』
近所の古本屋で発見。
救急精神科などというものが存在することをはじめて知った。
よく考えれば、救急外来って、外科や内科ばかりのはずがなく、当然夜中や休日に精神
のバランスを大きく崩してしまう人はいるわけで、だからこそ『救急精神科』は存在する。
知らなかった。
興味深い一冊。でした。
▼SCHOOL GIRL '69 『ディスタント・ライツ』
2月にメジャーデビューした北九州のバンド。
ツタヤの店内で流れていて、何となく借りて聴いた。
100%好きじゃない。
男性ボーカルの声がダメ。個人的に。
けど、ミサトガールなる女性ボーカルは面白い。
タイトル局じゃなくて、『イレブンヘブン』と『オレンジライダー』『BabyBaby』は好
き。ちょっといい感じ。
▼塩田明彦 『害虫』
宮崎あおいと蒼井優をめあてに見たのではありません。
まあ、蒼井優はとてもかわいいですが、宮崎あおいもなかなかよいです。
沢木哲が出ていますが、『リリイ・シュシュのすべて』とは違いますね。
蒼井優も『リリイ・シュシュのすべて』よりずっとまっすぐな女の子を演じております
が、最期は悲惨です。
ナンバーガールの『I don't know』が秀逸。
ついついツタヤで500円だったので、中古ビデオを買ってしまいました。
それにしても、日本映画は救いのない映画が多い。
また、そういう映画を好きなわたしも救いがない。
「ピッピ」が「東日本電力福島浜通原子力発電所」の「運転員」をやっているのは、こ
の映画で田辺誠一が原発職員をやっているから。だと思う。
劇中に聞こえる飛行機の音、旅客機の音も混じっているけれど、戦闘機のものと思われ
る音も聞こえます。
▼押井守 『イノセンス』
ノーコメント。
択捉の祭礼のシーンだけでも見る価値あり。
とにかく饒舌。
こんな感じかな。
▼大塚愛 「さくらんぼ」
脳が破壊される。
こんな生活してる奴らが世界をだめにする。
じゃあ買うな。
すみません、新品で買いました。
(2004-04-27)