「東京サルタヒコ! 音楽祭」報告

 9月2日の「東京サルタヒコ! 音楽祭」は無事に終わった。
 入場者数も1000人を越えて、ひとまず成功したということで安心しています。
 関係者一同、お疲れさまでした。
 こういう手作りイベントはいろいろ裏では大変なことが多いのだが、今回は出演者に徹していたので楽をさせてもらった感じ。
 個人的には明治神宮には重たいものを感じて、ちょっとしんどかったかな。

 ミュージシャンでありアイヌの民族運動にも熱心なOKIがよく出てくれたな、というのが正直な感想だが、アイヌとしてのメッセージを絶妙なバランスで発していたので安心した。OKI、ありがとう。
 安東ウメ子さんの唄のピッチがずれていたという感想を言う人が多かったが、あれは仕方のないことで、アイヌの唄は元々音譜で表せるような音程で歌われるものではないということをわかってもらいたいと思う。
 もちろん、ひとつのピッチに合わせて歌うことも出来るが、それは優先させるものではないだろう。むしろ、テンポに合わせて歌ったウメ子さんの技量の高さの方を強く感じた。

 10年近く前、長老の唄をサンプリングしてバックトラックを付け、「ウポポリミックス」というカセットを発表したが、それはその後事情により廃盤となった。アイヌの唄の素晴らしさをわかってもらいたいという願いを自分の行動としては表わしにくくなり残念に思っていたが、ここにきてOKIのプロデュースで安東ウメ子さんが脚光を浴び、アイヌの唄がまっとうに評価されるようになったことは感無量だ。
 特にそのウメ子さんの「来日」初ステージの同じ舞台に立てたことは、とてもうれしかった。
 また、細野さんにミュージシャンとして認めてもらえるようになったのは「ウポポリミックス」を聞いてもらってからなのだが、そのテープを細野さんに渡してくれた 友人が今回、サンディーのマネージャーとして参加しているのにも強い縁を感じた。
 まったく驚くべき巡り合わせである。

 それから「エンケン」こと遠藤賢司さんも来てくれた。楽屋で顔を合わせた細野さんは「あれ!?エンケン!!ひさしぶり、なんでここにいるの?...なんか違和感あるなあ」などと言っていたが、エンケンこそ我々以上に日本人としてのアイデンティティーを大事にしている人で、前半しか見られなかったが「面白かった」と言ってくれた。また実はエンケンが浜口茂外也さんの父上の「ハマクラ」さんの大ファンで、二人がハマクラさんの曲の話で盛り上がっていたのがうれしかった。浜口庫之助作品集のCDを愛聴していること、自分が子供の頃に聞いて染みついているメロディーがハマクラさんのものだったことがそれを聴いてよくわかったことなど、話していた。五月みどりの歌う「コロッケの唄」が名曲だと絶賛していた。

 イベント自体は全部を見ることが出来ず、よくわからなかったが、個人的にはいろいろ盛りだくさんの出来事があった「東京サルタヒコ! 音楽祭」だった。これも猿田彦大神のおかげだと思う。
 演奏は第二章が気持ちよかった。即興で音を紡いでいくのはうまくいくととても楽しい。そのうちお客さんにも楽器を渡して一緒にやるなんてことも出来たらいいと思う。1000人もいたら大変だけど。

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