別冊太陽『お神楽』刊行


 猿田彦大神フォーラムの活動のひとつとして全国の神楽を見て歩いた成果として平凡社別冊太陽『お神楽』が9月25日に出ます。三上敏視と原章が構成しました。
 辺境のものを中心に、古くから村人が生活の中で支えてきた興味深い神楽を紹介します。別冊太陽なので写真はもちろん、いろいろな角度から神楽を語るコラムも充実していて、資料として神楽の音楽を収録したCDも付録で付きます。これを聞きながら細野さんが語るページもあるのでお楽しみに。
 これまで神楽をまとめて紹介した本はほとんどなく、あっても学者の書いたむずかしい専門書ばかりだったので、ひろく一般向けに出版されたのはこれが初めてでしょう。決定版といえる内容になったと思います。  神楽は日本全国にたくさん残っていますが、野生生物で言うとレッドデータブックに載るような、消えていく恐れのあるものが多いので、この本がその復興に少しでも役立てばと思います。(三上敏視)  別冊太陽・日本のこころ115/本体2700円。



  日本列島の闇夜を揺るがす『お神楽

主なコンテンツ

◆巻頭言「神楽のリズム」細野晴臣

◆神々の集うオールナイトパーティー「高千穂夜神楽」
◆山伏修験の圧倒的パフォーマンス「早池峰神楽」
◆鬼と舞う隠れ里のエクスタシー「奥三河の花祭」
◆神々の宴・湯立てのセレモニー「保呂羽山の霜月神楽」
◆出雲流能神楽のルーツ「佐陀神能」
◆山人文化の祝祭コスモロジー「銀鏡神楽」
◆辺境のインターナショナルグルーヴ「隠岐島前神楽」
◆杜に謡う関東里神楽のオリジン「鷲宮神社催馬楽神楽」
◆神の声を聞くトランスの祝祭「大元神楽」
◆焼畑文化の祭りに見るネイティブ・ジャパニーズ「本川神楽」
◆陰陽五行と荒神信仰のミクスチャー「備中神楽」
◆伊勢の神徳を運ぶストリートの獅子「伊勢大神楽」

◇「神楽と神話」鎌田東二
◇「エロスと滑稽」岡村知明
◇「修験道と神楽」小松和彦
◇「花のように神楽」山田せつ子
◇「神楽の湯立て」梅原賢一郎
◇「神楽が結ぶ山と里の文化」高見乾司
◇「日本芸能史のなかの神楽」山路興造
◇「大元神楽と神懸かり」山本ひろ子
◇「神楽と五行思想〜備中の五行神楽から」神崎宜武
◇「大神楽〜獅子舞と放下芸が紡ぐ心の交流」北川央
◇「神楽とガムラン」鳥居誠
◇「神楽の神々」西角井正大
◇「神楽の舞台と大道具・小道具」神崎宜武
◇「原色に彩られた神々の仮面」山内登喜夫
◇「神楽の音楽(特別付録CD解説)」細野晴臣

◆ニューウェーヴ神楽で盛り上がれ(広島県千代田町、美土里町の若者たち)
◆神楽100選

◆特別付録CD「神楽の音楽」隠岐島前神楽/本川神楽/ 保呂羽山の霜月神楽/本楯神代神楽/鷲宮神社催馬楽神楽/銀鏡神楽/松前神楽/坂部の冬祭/奥三河の花祭


残念ながら現在版元品切れで増刷未定となっています。平凡社に増刷リクエストおねがいします。

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