LIVE REPORT


CD『宝島』リリース記念
QUOTATIONS LIVE IN TOKYO

JAN.31st '99 at 渋谷 Egg-man
スペシャルゲスト!! 細野晴臣!
スーパーサポート! 藤井康一 (Sax etc.)
ファンキーサポート! 久米雅之 (Perc.) 高木光介 (Fiddle)

ライブ報告

 QUOTATIONSとしては84年の「水族館まつり」以来の東京ライブということで、ほとんど知名度なしの状態でしたが、ゲストが細野さんということでたくさんの人に来てもらえました。
 「びあ」などの情報誌に細野さんのJ-WAVEの番組とホームページ、そしてピーター・バラカンさんの番組で知った人が多かったようですね。ピーターさんも見に来てくれてビール片手に楽しんでくれたようです。

 ライブハウスでのライブなのでリラックスして始めたいな、ということで最初は「IN THE NIGHT」「HAVANA MOON」のカバーからスタート。全曲を藤井康一氏と久米雅之氏がサポートしてくれました。藤井さんはFM北海道でDJをしたり、札幌の関ヒトシ氏とコンビを組んで活動したりしている縁からサックス、ウクレレ、ハーモニカ、パーカッションとレギュラーメンバー以上の八面六臂の大活躍でした。
 カバーを2曲やった後は2枚のアルバムからオリジナルを。「月のセレナーデ」では録音に参加してくれた(たまたま札幌にいたので急に頼んだのですが)高木光介さんがわざわざこの曲のために京都から"自費で"駆けつけてくれました。ソウルフラワー・モノノケサミットのサポートメンバーとして関西では知られた奇人ぶりを渋谷で披露。そしてお待ちかねの細野さん登場です。
 今回はまず細野さんの曲を2曲、「蝶々San」と「ROOCHOO GUMBO」をやりました。最初は「ROOCHOO GUMBO」だけのつもりだったのを、無理を言って「蝶々San」も歌ってもらったのです。ほとんどこの時はお客さんの気持ちで御願いしたわけで、細野さんには申し訳なかったですが、お客さんは本当に喜んでくれました。
 そしてもっとすごい事がおきたのです。ほそのさんがベースに持ち変えたニューオリンズのカバー曲の途中でなんと、久保田麻琴さんが飛び入り参加。「IKO IKO」などでコーラスに入ってくれました。
 ライブハウスで細野さんのベースというのも今世紀最後かもしれないと言う貴重ものですが、これに久保田さんとのツーショットまであったのですからQUOTATIONSのメンバーも感激のひとときでありました。
 アンコールでは2枚のアルバムでジャケット絵を描いてくれた原マスミさんが登場。原さんの音楽世界とQUOTATIONSの世界では少し違うものがありますが、ここでは「DIXIE CHICKEN」の原マスミ的「意訳」でバッチリ。2月23日の札幌ライブでのゲストは原さんですが、楽しいステージになりそうです。
 最後は細野さんに名曲と言ってもらった「波のように風のように」でライブは無事終了しました。
 打ち上げは下北沢の「ラ・カーニャ」に移動してお疲れさま。一部の人にしか判らない話題ですが、東京ロッカーズ時代の名物男、コンクリーツの「シム・コン・カン」氏が打ち上げまで来てくれて嬉しかったです。
 久保田さんが飛び入りで飄々とステージに上がってくれたりする雰囲気は70年代にはよくあった風景で、ロックシーンが音楽産業に飲み込まれる前のミュージシャンシップを若いお客さんにも知ってもらえたのではないでしょうか。札幌で20年くらい前にS-KENなど東京ロッカーズ周辺のミュージシャンたちと出会って、離れていても同じシーンにいるという励みを与えてくれましたが、今回、その頃の友人が駆けつけてくれて喜んでくれたのは何よりのお返しになったと思っています。
 











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QUOTATIONS NEWS 

ライブ宝島

99年2月23日(火) 札幌BESSIEHALL

スペシャルゲスト 原マスミ

スーパーサポート 藤井康一 (Sax,Ukulele,etc.)
ファンキーサポート 高木光介 (Fiddle)


ライブリポート


東京のライブから約3週間、地元札幌でのライブはレコーディングに参加してくれた仲間が多数手伝ってくれるライブとなりました。
コーラスとギターに吉田元、コーラスに高橋智美と内海心吾。心吾君はリーダーの内海謙一の長男です。だんだんネヴィルズみたいになってきましたね。そしてサックスに池野泰明、パーカッションに高橋邦之という面々が曲によって参加してくれました。
開場時間近くなってギリギリに東京から到着した藤井康一さんはまたしても全曲サポートの大活躍。京都の高木光介さんも東京より登場回数が増えました。そして東京では「デキシーチキン」一曲だった原マスミさんが今回はスペシャルゲストと言うことでクォーテーションズをバックに4曲、弾き語りで3曲歌ってくれました。
札幌のライブはほぼ10年ぶりと言うことで原マスミを初めて見る人がほとんどでしたが、その歌の世界とパフォーマンスで一気にファンを獲得しました。さすがですね。
今回の客席で報告したいのは北海道在住の漫画家三人が来てくれたことでしょうか。その三人とは札幌在住の花輪和一、森雅之、浦河在住の鈴木翁二の三氏です。三人は打ち上げまで来てくれてその後漫画家だけで夜のススキノへと去っていきました。(三上敏視)

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99/3/7
LIVE INFORMATION


CD『music from cool city』リリース記念
QUOTATIONS HOT LIVE!!

FEB.11st '97 at BESSIE HALL
札幌市中央区南4条西6丁目晴ればれビルB1 tel 011-221-6076

スペシャルゲスト!! HARRY HOSONO Jr.!!

ライブ報告

 細野さんのゲスト参加の告知を一般向けには一週間前くらいまで控えていたのですが、会場のベッシーホールには何とか入ってもらったというくらいのお客さんで満員となりました。
 今回はQUOTATIONSの音楽性からして「ひょっしとたら」という期待のファンが多く、YMO以前からのファンが多く駆けつけました。Niftyで見たといって埼玉から来た若い女性もいました。

 そんなわけでメインのQUOTATIONSも今回は張り切らざるを得ません。アルバムの曲に新曲を加えて前半の一時間はたっぷりQUOTATIONSの世界を披露。後半にいよいよ細野さん登場です。
 まずはニューオリンズフレイバーの『蝶々SAN』から。本人が「20年ぶりかな」というくらい久しぶりの歌声です。「この20年の間に歌のキーが2度下がった」と弁解を入れていましたが深く滋味たっぷりの声はさすがのものでした。続いては15年ぶりの「ハライソ」収録の名曲『ウォーリー・ビーズ』、そしてここのところよく歌っている『ハニームーン』と細野ワールドが3曲続き、この時はキーボードを弾きながらの歌でしたが、次はQUOTATIONSのライブの定番であるニューオリンズのR&Bのスタンダードメドレーでベースを弾いてくれました。「ぼくの周りではこういう音楽をする人がすっかり消えちゃって、だからわざわざここまで来て楽しんでます。」と言いながら『Iko Iko』『Don't You Just Know It』『Hige Brood Pressure』で華麗なベースを弾いてくれました。その後も最後までパーカッションなどでQUOTATIONSの演奏に参加してくれて細野晴臣ファンにとっては「大事件の一夜」となりました。
 「今度は東京で一緒にやりましょう」と言ってくれたので、この「事件」はまだ続くかもしれません。
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